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2020.06.12
コラム
新型コロナウイルス感染症禍におけるコンタクトレンズの安全性
コンタクトレンズを使用することによって、新型コロナウイルス感染症の感染リスクはないのか、気にされる方は多いと思います。日本コンタクトレンズ協会によると、現時点において、安全性の観点よりコンタクトレンズの装用を中止しなければならないという科学的根拠はないとのこと。日本眼科学会や日本コンタクトレンズ協会からは、感染リスクを避ける最も重要な事項として、手洗い等の衛生習慣を守ることが強調されています。コロナウイルス感染症禍にて安全にコンタクトレンズを使用いただくためには、日頃のコンタクトレンズの取り扱い方法でお願いしている注意事項を、改めて厳守していただくことが大切です。
3つのポイント
① コンタクトレンズの装用前には必ず手を洗いましょう。
コンタクトレンズの装用前には、必ず石鹸を使用しての手洗いを行ってください。新型コロナウイルスは、粘膜である白目や黒目からも感染いたします。したがって、コンタクトレンズを扱う前に必ず手を清潔な状態にすることが大切です。白目や黒目は粘膜ですので、汚染された手指で触ると、細菌やウイルスの感染のきっかけになる可能性があります。コンタクトレンズの装用中にやむをえず目を触る際にも、必ず手指を清潔な状態にしてからにしましょう。
② 適切なレンズケアを行いましょう。
洗浄や消毒など毎日のお手入れが必要なレンズは、お使いいただいているケア製品の使用説明書をよく読み、適切に使用してください。一般論として、一部のケア用品に含まれる界面活性剤でウイルスを洗い流してしまうことも有効とされています。洗浄液でこすり洗いをした後に、ハードコンタクトレンズは水道水で、ソフトコンタクトレンズはすすぎ液にて、丁寧にすすぎを行うことも重要です。
③ レンズケースも清潔に
レンズを取り出した後のレンズケースは、必ず洗浄とすすぎを行った後、空気乾燥させて下さい。レンズケースは定期的に交換しましょう。
関連リンク
・一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会
https://www.jcla.gr.jp/news/pdf/press_release_corona_20200403.pdf
・公益社団法人 日本眼科学会
https://www.gankaikai.or.jp/info/20200402_COVID-19.pdf